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学習支援・訪問支援例

~機関紙「よってかっしゃい」30号から~

ぱーむぼいすH29年度の成果と課題

学習支援・訪問支援例

①好きなことを一緒に…

 1月中旬に中学校の先生からの紹介でぱーむぼいすにつながった不登校の中学1年生が、2月から週に1回学習支援に来るようになりました。学校に行けないということで、平日午前中の1時間を共に過ごすことになりました。ピアノを習いたいという本人の希望で、一緒にピアノに向かう時間となっています。家にピアノがないということで、キーボードを貸すことにしました。持ち帰る時の輝いた瞳が印象的でした。

 学校や家とは違うぱーむぼいすに週1回でも来ることができるようになったことで、気持ちに変化があったのか、2月中旬から中間教室に週4日、9時から3時まで登校していると聞いています。将来の夢も語れるようになりました。こういった場所で人と関わる機会を持つことにより、登校につながるきっかけになることもあるのだと、この生徒さんを通して教えてもらいました。

②兄弟の訪問支援

 昨年4月から中学1年生、2年生の兄弟の学習支援と訪問支援をしています。朝起きられずに夜眠れないといった生活習慣の乱れや、学習に対する抵抗感などから学校に登校できずにいた兄弟です。

 学校での支援会議で出された方針に従って、訪問したときに登校意志があれば送迎するという登校支援と、週に1度訪問による学習支援を実施しています。学習支援は、学校の授業進度や教材の扱いなど学校と連携を取りながら行い、本人や保護者の様子、学習の様子などを学校に報告します。これは学校で授業が行われている時間帯で行われ、学習支援を実施した日は出席日数にカウントされる措置が取られています。

 本人や保護者とのコミュニケーションをとりながら支援を重ねてきました。生徒のペースで始めた学習も、少しずつ集中して自信を持って取り組めるようになり、進度を増しています。また、送迎によって登校できる日数も増えました。

 この支援は自治体との「不登校児童生徒学習支援事業」の受託契約によって、学校と連携しながら実施されているもので、利用者は無料の措置が取られています。

③学校と連携しながら

 2学期から心身の不調で学校を休むようになった中学2年生の学習支援を12月下旬から実施しています。月曜日の1100から本人の体調や体力を見ながら少しずつ、抵抗感の少ない教科から、時間に配慮して学習を重ねています。中学校との支援会議に報告したり、支援の方向を共有しながら重ねています。最初は学習の遅れを心配していたのですが、自力でどんどん進められるようになり、目標も明確になり、安心感を持ってきている様子です。表情も和らぎ、学習体力も復活してきたようです。


by gaku-taku | 2018-04-09 11:18 | 機関紙