ぱーむぼいすH29年度の成果と課題②
~機関紙「よってかっしゃい」30号から~
ぱーむぼいすH29年度の成果と課題
◆高校卒業資格取得支援◆
バンブーアカデミー北信キャンパス、飯山学習センターに続いて須坂学習センターが開設されました。生徒数は増加し、長野市南部や須高地域からの問い合わせも増えています。30年3月現在、3校合わせて3年24名、2年22名、1年32名の計78名が在籍しています。卒業生は23名(1名留年)で、進路は、大学進学2名、専門学校進学1名、高卒求人正規就労5名、パート・アルバイト5名、福祉就労支援3名、治療専念および未定7名となっています。
発達障害やメンタル面で医療が必要なケース、家庭環境の支援が必要なケース、生活困窮のケースなど、多数の課題が重複し、重篤化する傾向にあります。しかし、中学卒業後にようやく医療や福祉につながる場合が多く、早期対応ができていません。このため、高校卒業後すぐに就労や進学に結び付けない生徒が増えています。中学校までにどう対応するかが課題となってくると思います。
また、授業料の納入が滞り、退学せざるを得ない生徒も出始めています。生活困窮者自立支援事業として提携している自治体の生徒は概ね卒業と自立を果たしていますが、実施していない自治体では、卒業も就労もままならない生徒がいることも事実です。この格差是正に向けての働き掛けも必要になってくるのではないかと考えます。
全日制高校からの転編入は増加していますが、今の体制ではこれ以上の受け入れは難しく、転編入を断らなければいけないケースも出てきています。これからの課題として、対策を講じていきたいと思います。