家庭学習習慣化に向けて

私が
家庭学習の習慣化に向けて
第一に考えるのが
環境整備です。

発達障害を持っているお子さんの中で
教室の環境が
集中を妨げているケースがあります。
視覚からの情報の取捨選択、整理が苦手なお子さんにとって
教室前方の黒板以外の掲示物などは
情報が一気に入ってきて
ごちそうさまという感じになってしまうようです。

家庭学習でも勉強部屋の環境構成は
第一に大切にしたいところだと考えています。

整理整頓が苦手で
いろいろなものが散らばっている
けれどなぜかどこに何があるか
全てわかっている。
逆に勝手に掃除に入ったりすると
怒られる。というケースもあります。

整理整頓が
苦手で自分でもわからなくなるというお子さんもいます。

その子にとって整理整頓ができていれば
学習するスペースだけ一緒に作って
そこは勉強する専用スペースという
約束を取り付ければ
いつもそこだけは勉強ができるスペースとして
自分で守っていけるようになる場合があります。

それとは別に
整理整頓が苦手で
自分でも困っているお子さまの場合は
「段ボール作戦」があります。
これは保育園や幼稚園のお遊戯室などで
やっている方法からヒントにしたものですが
口が広く、高さがある箱を三つほど用意します。
そこにマジックで入れるものを書いておきます。
字でもいいし、絵でも写真でもいいです。
大まかに必要に応じて分けます。
たとえば、ゲーム、漫画、学校のもの、プリントなど
そこにどかんどかんと入れる。
必要な時はその箱を探す。

探すのには苦労しますが
行き先がわからなくなることはありません。
整理に時間がかかりません。

本棚や引き出しなどの方法は結構高級な整理方法です。
毎日やるのは難しいです。

散らかるということは
逆にいうとそれだけ活動欲求が高く
関心の幅が広いということです。
活動を十分に保障しておきつつ
さっと片づけができちゃう。
次の活動時も
どこに何があるか大まかにわかっているので
自分で探してすぐに活動できるというわけです。

保育園の先生方は
保育の「環境構成」ということを大事にしておられます。
やりたいことが十分にできるように
いつでも手を伸ばせるように準備され、
片づけも自分でできるように発達段階を
よく見て準備されています。
片づけがされることで
他の新しい活動も保障できる。
まさに「育ちを保ってのばす」工夫があちこちにされています。

大きな箱に入っているおもちゃを
子どもが自分で選んで出してきて
遊んだあとは自分で片づけられる自立した生活を保障する環境を
さりげなく作っています。
あまり片づけ片づけと指導しているところは見かけません。
ちょっとした声掛けで
子どもたちが自分で片づけています。

子どもが使うものは
子どもが出しやすいところに
片づけやすくおいておく。
これはおうちでも使えます。

お子さんが
自分で片づけをして
活動スペースを作っていると
毎日いらいらしなくてすみます。
これが結構大事だったりします。

整理整頓する気がないのでなく
整理整頓ができない
とすれば
できる方法を少し工夫してやることで
自分でできるようになります。
気持ちよさを体験できれば
自分でやっていくことができます。

ビジネス書の整理術でも
似たような方法が紹介されています。

いちいちファイルにとじるのではなく
大まかに分類されたクリアファイルや
封筒にすとんすとんとつっこんでいく。
一日の終わりにファイルしていく。
また明日はすとんすとんとつっこんでいく。
仕事別ではなく
緊急度別とか処理に要する時間別につっこんでいくと
一日の時間が効率的に使えるそうです。
終わったあとは仕事内容別にファイルしていく。

ここでのコツは
机の上のクリアファイルは
あまり細かく分類しておかないことだそうです。

いつも職員室の机の上が
山になっていた私にとって
とても参考になりました。
とはいえまだまだ
修行中ですが…。

家庭学習でも
まずその子なりの
勉強スペースを構成することです。

テレビやゲーム、できれば漫画も
別の部屋にしておくのが最高です。

学習にとって
よけいな刺激は分離したり、
箱の中に入れることで
見えなくしておく。

学習支援では
教室で行うこともありますが、
なるべく自分の学習スペースに
移動して自分の力で
取り組んでいけるようにしています。

週に一度でも「ここは勉強するスペースだ」
と認識していけば
そこはその子にとっての学習スペースになります。

茶の間でもダイニングでも、全員が静かに仕事に没頭している空間となれば
そこはその子にとっての学習スペースになります。
個室という条件は必ずしも必要ではないと思います。
逆に小学生などはより効果的になることもあります。
但し、宿題にあれこれと口を出すと集中はとぎれてしまいます。
さりげない見守りの中で静かに時間を保障してやることができると
効果は絶大だと思います。

学習支援に伺った時に
まず、学習スペースづくりから取り組むようにしています。
大半はおじゃまするとお母さんと一緒に既に片づけてありますので
第2段階へスキップしています。

学習支援部
[PR]
by gaku-taku | 2009-09-20 22:47 | 学習支援