居場所支援利用者T君の軌跡 1

~機関紙「よってかっしゃい」27号から~

当法人では設立当初より、学校生活を送ることが困難な児童生徒が過ごす居場所を提供する活動を続けてきました。
今回は実際に居場所支援を受け、今は自立した生活を送っているT君の軌跡を紹介します。

居場所支援を利用したT君の軌跡
①母の思い(2011年12月)
 高校1年生の2学期が始まったと同時に、息子は学校へ行かなくなりました。理由も分からず月日が流れていくばかりで、無理矢理車に乗せ学校へと向かう途中、吐き気を訴えるなど身体にも異変が現れてきました。親子共ただ追い詰められていくだけの日々でした。本当に、本当に苦しかった。
 そんな中、新聞の記事でぱーむぼいすの存在を知りました。「待たせません」のモットーのとおり、連絡をしてすぐに清水さんに会って相談ができました。「一緒に考えていきましょう」の清水さんの一言が本当に嬉しかったです。追い詰められていた私たち親子がぱーむぼいすに繋がった日です。

 ですが、息子がずっと抱えてきた悩みや苦しみを知り、それを理解しそのまま受け止めるということは、思った以上に大変なことでした。時にはぶつかり合い、泣きました。でも、私自身の意識を全て変える必要があることも分かってきました。
 居場所支援を通じて知り合った仲間やその家族、大らかな理事長、ユーモアがあって褒め上手な清水さん、そんな方々のお陰で息子は動きだし、通信制高校へ転学しました。

 居場所支援の月1回の親と子の会で、息子はいつも調理担当です。少しずつ包丁さばきも様になってきて、またそれをみんなが褒めてくれるので、満更でもない様子です。
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 今日は夕ご飯の支度を手伝ってくれました。となりに並んで調理する息子に
「ぱーむぼいすはどう?」と聞くと
「そんなの僕を見ていればわかるでしょ」と照れながら「充実しているかな」と一言。
笑顔が増えた息子と、これからもゆっくり進んでいこうと思っています。

その2 「T君の思い」へつづく
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by gaku-taku | 2017-03-07 08:55 | 機関紙