人気ブログランキング | 話題のタグを見る

内閣府公開講座「ひきこもりを考える」報告①

2月13日(土)東京大学安田講堂で行われた
内閣府主催厚生労働省後援
公開講座「ひきこもりを考える」に
出席してきました。 
内閣府公開講座「ひきこもりを考える」報告①_b0185245_0344054.jpg


資料の冒頭には
公開講座「ひきこもりを考える」の開催に当たって として
次のようにかかれていました。

1 子ども・若者は次代の社会を担うものであり、その健やかな成長は
我が国社会の発展の基礎をなすものです。
 しかし、昨今、子ども・若者をめぐる環境が悪化し、
社会生活を円滑に営む上での困難を有する子ども・若者の問題が
深刻な状況にあると指摘されています。

2 このような状況を背景に、来る平成22年4月1日より「子ども・若者育成支援推進法」が施行されます。
この法律は、
① 教育、福祉、保健、医療、矯正、更生保護、雇用など各関連分野にわたって、子ども・若者育成支援施策 の推進を図るため、子ども・若者育成支援推進大綱を作成すること、
② 修学及び就業のいずれもしていないなど社会生活を円滑に営む上で困難を有する子ども・若者への支援 を行う地域ネットワークづくりを推進すること。
などを目的としています。…
(公開講座「ひきこもりを考える」資料1ページ抜粋)

ぱーむぼいすの設立趣旨書と似ているところがあるのは
「子ども・若者育成支援推進法」もぱーむぼいすも
国がまとめた「青少年育成大綱」を根拠にしているからです。

シンポジウムやディスカッションを通して
パネリストから
国がまとめていて近々発表される
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の紹介や
「ひきこもり」の実態と関連要因について疫学的調査の報告
臨床現場からひきこもる若者の実態についての報告
ひきこもり状態にある人々の支援についての報告、提案 
全国の支援の実際や先進事例についての報告などがありました。

いずれも先進事例や先端の研究発表であり
一地方で何となく感じていたことが
裏付けられたり、共感するような報告がありました。
今後具体的に、本格的に支援が展開されていく上での
共通理解をはかった内容であったと感じました。

以下パネリストと推薦されていた図書を紹介します。
国が推薦する人たちの考えや感じていることを知っておくのは
大切だと思います。

(以下、公開講座資料より)

伊藤順一郎 国立精神・神経センター保健研究所社会復帰相談部長
川上憲人  東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻保健学分野教授
斎藤万比古 国立国際医療センター国府台病院・第二病棟部長
高塚雄介  明星大学人文学部教授(臨床心理士)

近藤直司  山梨県立精神保健福祉センター所長 山梨県中央児童相談所所長
新村順子  東京都精神医学総合研究所 技術研究員 保健師
榊原 聡  名古屋市精神保健福祉センターここらぽ 精神保健福祉相談員

推薦図書
〔支援者向け〕
地域保健におけるひきこもりへの対応ガイドライン
(伊藤順一郎/監 ひきこもりに対する地域精神保健活動研究会/編 株式会社じほう)
不登校対応ガイドブック
(斎藤万比古 編 株式会社中山書店)
発達障害が引き起こす二次障害のケアとサポート
(斎藤万比古 編 株式会社学研教育出版)
〔ご家庭向け〕
パンフレット 『「ひきこもりかな」と思ったら』
http://www.go.jp/nimh/fukki/pdf/swpamph.pdf

内容の概要についての報告は次回。
(池田)